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神 楽/かぐら
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| この舞は一番最初に舞う舞で鈴神楽とも言い、手には鈴と扇を持って舞う。 「ちはやふる、玉の御すだれ巻き上げて、神楽の声をきくぞうれしき」 神前のすだれを巻き上げて、神楽を聞くのは嬉しいという神様の立場で詠んだ歌。 |
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塩 祓/しおはらい
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| 四方祓いとも言う、神事系の舞で衣装は烏帽子、狩衣で弊と扇を持ち四方を祓い清めて、神々を待つ準備を整える神楽。 「降りたまえ降り居の庭には綾をしき 錦をならべ御座と踏ましょうや」 神を降ろす歌で、神よ降りたまえ神がおりておいでになる場所には、綾を敷き錦を並べ神の御座所といたしましょうという意味。 |
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神 迎/かんむかえ
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| 烏帽子狩衣姿で四人で舞う。手には小さい弊（へい）と輪鈴（わすず）、扇を持って舞う。東西南北、中央を清める、神を迎え入れる神楽。 「七五三の中まだ入りまさぬ神あれば黄金の七五三を越えてましませ」 七五三縄を張り清めてある中へまだ入っていられない神様が居られるなら黄金の七五三を越えてどうぞお入りくださいと言う神々を呼ぶ歌である。 |
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八 幡/はちまん
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| 武勇の神、八幡宮の祭神である八幡麻呂を讃える神楽で、九州宇佐八幡宮に祀られている八幡麻呂が、異国から飛来した大六天の悪魔王が人々を殺害していると聞き、神通の弓、方便の矢をもって退治する。正義（神）対、悪（鬼）という石見神楽の代表的な展開の神楽である。 「弓矢をとる人を守りの八幡山 誓いは深き石清水かな」 |
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かっ鼓/かっこ
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| 切目の王子に仕える神禰宜が、高天原から熊野大社に降りた羯鼓と呼ばれる宝物の太鼓を当社の祭礼神楽の為に適当な所へ据えようとするが、なかなか神様の気に入る所に据えることができずに何度も据え替える様子をリズミカルな太鼓の調子にのり、滑稽なしぐさで舞うのが特徴の神楽。 |
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切 目/きりめ
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和歌山県日高郡印南町にある五体王子神社。熊野大社の末社で、切目王子といって、平安時代から有名であった。いわゆる熊野信仰の全国的分布によって国内に知れたのである。熊野は本山派(天台)山伏の根據地で、全国から熊野道者が集まり、また熊野からも御師、先達などが出て宣伝につとめた。さらに歌比丘尼が發生して全国を巡り、説法を行い、神事藝能などを全国へ伝えたのである。切目王子は熊野の「若王子」権現の一。若王子はいわゆる王子神の信仰にもとづくもので、日本には古くから神聖な存在が幼児の姿で現れるという信仰があり、八幡神をはじめ、八王子権現、九十九王子、若王子などの王子神が形成された。王子は多く天照大御神の御子として説かれる。 |
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四 剣/しけん
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四人で剣と輪鈴を持って舞う。 東方、木の神、久々能智の命 南方、火の神、迦冥土の命 西方、金の神、みすはのめの命 北方、水の神、みずはのめの命 中央、土の神、埴安の命 「出雲には神はあれども鈴がない 土器で神遊び省や」 「この剣いかなる鍛冶が打ち上げて 五尺に延べて太刀と振らしょうや」 |
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天 蓋/てんがい
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天蓋の下に一尺角位の小天蓋を下げ、これを自由自在に遊ばせる曲芸的な神楽。６個の小天蓋を下げ、１人で綱を操作して小天蓋を上下前後左右と自由に操り、他の綱ともつれない様におどらせる。相当の熟練を要する舞である。 「天蓋の緑の糸の結ぼれは 解けよやもどけ神の心を」 四剣と同様東、西、南、北、中央、五方の神々を、それぞれの小天蓋で清め、神の心を静める。 |
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耕し歌 「畑作り耕すわざをいそしめば 餓えに苦しむ時なかるらん」 |
| 一名「杵」とも言い、わが国の農業の起こりを説いた神楽である。 須佐之男命/すさのおのみことに殺された大気津比売神/おおげつひめのかみ(保食神/うけもちのかみ)の体より出た五穀の種(栗、稗、麦、豆、稲)を集めて天照大御神に捧げたところ、大御神は大変喜び人々の朝夕食べて生きるべきものとして植え広める様に言われた。 天熊/あめくまの大人/うしが、五穀の種を授かり、天の村君に作り方と、桑を植え蚕の飼育をするよう教える。村君はこれを人民に伝え、二人は力を合わせ鋤をもって荒野を耕し、種を植え収穫した。そこで新嘗祭を行うため禰宜を呼び、餅をつくという神楽で、五穀豊饒を祈念する。 |
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